THE SUPER FRUIT<一問一答(2)>結成当時の“がむしゃら”だけから変わってきた意識「7人の世界観を伝えたいと思うように」

THE SUPER FRUIT 「ROCK! ROCK! FRUIT! -インディーズラストライブハウスTOUR -」のメインビジュアル

THE SUPER FRUIT(スパフル)が9日、インディーズベストアルバム「BEST FRUIT BOX」をリリースした。トピクルでは、今夏、音楽会社「ユニバーサルミュージック」からメジャーデビューすることを発表した7人にインタビュー。後編では、2021年の結成からこれまでの思い出と、5月24日からスタートするインディーズ最後の東名阪ツアーに向けた意気込みを聞いた。

――7人は、2021年10月に結成して、22年8月にシングル「チグハグ」でデビュー。今夏はメジャーデビューが控えています。結成からこれまでを振り返り、成長したことや絆が深まったと感じたエピソードを教えてもらえますか。

星野晴海「結成当時はがむしゃらでした。ここ数年で意識が変わって、アーティストらしくなってきたなって感じます。TDC(2024年11月に東京ドームシティホールで行ったライブ)の時とか、ライブのセットリストをこうしたいとか意見を出して話し合ったり、7人でステージを作っていこうって、世界観を伝えたいと思うようになりました」

堀内結流「“振り付けを覚えるのが速くなったね”と言われるようになったことが、成長を感じた瞬間です。『Seven Fruits』の時とかはがむしゃらで、最初は2日くらい覚えるまでに時間がかかった曲もあったけど、最近は自分でも体に入れる時間が短くなったなって思うので。『どーぱみん(みん あどれなりんりん)』の時は、1日で覚えて、2日目はそれを体になじませる時間に使えるようにとか、緩急を付けられるようになってきました」

THE SUPER FRUIT(前列左から)小田惟真、田倉暉久(真ん中)星野晴海(後列左から)阿部隼大、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音

田倉暉久「絆でいうと、やっぱり昨年の47都道府県フリーライブです。体調を崩したり、(学校など)個人の予定で参加できないメンバーの代わりを、いるメンバーで穴埋めしたり。47会場をまわって、頑張ったねっていう自信をプラスに変えることができた。グループの絆が強くなりました。1つ不満なのは、いろんな所に行ったのに、思い出を話す時に、僕がいなかった沖縄について、話すメンバーが多いこと(笑)。次回、沖縄に行くときは絶対7人一緒に行きたいです!」

阿部隼大「7人で歌うようになってから、より歌の説得力が増したと感じるので、そこに僕たちの成長を感じています。ボイストレーニングを頑張ったので、報われたなって思います」

松本勇輝「絆が深まったのも、成長できたのも47都道府県フリーツアーだったなって思います。メンバー構成が変わったり、ステージの大きさも場所ごとに違ったり、いまできることをやるということに、対応できるようになりました。ことし1月にみんなで舞台もやったんですけど、(セリフなどが)飛んだときにメンバーがフォローしてくれたり、日本全国をまわったから、舞台という新しい挑戦も落ち着いてできたなって思いました。僕自身も周りを見られるようになったので、成長しました!」

鈴木志音「『チグハグ』の時から考えると、いまは20歳を超えたメンバーも多いので、髪色とかもそうだけど落ち着いてきたなって思います。個人的にはハイライトを入れたのが変化です」

星野「変化って、そういうんじゃないよ(笑)」

鈴木「自分に似合うものが何か分かるようになったのが成長かな」

小田惟真「僕ら7人は、個性も好きなことも意見もバラバラで、昔はまとめるのが大変だったけど、いまはお互いを尊重できるようになったことが、人としてもグループとしても成長できているところだと思います。昔はチーフマネジャーさんに『リハーサルが部活っぽい』って言われていましたから。いまは言わなくちゃ行けないことはちゃんと言う。仲間としての絆が深くなったって思います」

THE SUPER FRUIT(前列左から)小田惟真、田倉暉久(真ん中)星野晴海(後列左から)阿部隼大、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音

――4月9日にインディーズベストアルバム「BEST FRUIT BOX」をリリース。アルバムを引っさげたツアー「ROCK!ROCK!FRUIT!」は5月24日の愛知・NAGOYA ReNY limitedからスタートします。6月1日まで、東名阪を巡りますね。

星野「はるの地元、愛知県から始まるんです。ツアーで愛知に行くのは2年ぶりなので、とても楽しみです」

――ビジュアル写真が、グレープやレモンなどフルーツカラーを封印し、“黒”なので驚きました。

星野「そうなんです!ロックがテーマなのでメイクもちょっと変えています。はるたちのことを『チグハグ』で知っていただいた方がとても多くて、うれしいことなんですけど、実は『チグハグ』後の苦悩を、2~3年味わってきたんです」

――「チグハグ」は、「TikTok流行語大賞2022」を受賞するなど、大ヒットしましたが、その後の苦悩?ですか?

星野「はい。『チグハグ』で知っていただいて、その後に出す曲も『チグハグ』のように数字を出さなくちゃって、でもどうすればいいのか分からなくて、ぐるぐるしていました。だからインディーズ最後のツアーは、はるたちがこれまで見せてこなかった部分をフルファミ(ファンの愛称)をみんなに見せて、一緒に音を浴びて、一緒にすっきりして、再スタートを切ろう!っていうライブにしたいと思っています」

田倉「ツアーのタイトルに“ロック”って付いてるから、いつもよりもやんちゃしていいのかな?って思っています。前に、スピーカーに足をかけてあおったことがあって、注意されたんですけど、今回は大丈夫かな?って。一緒に楽しむっていうよりも、みんなを驚かせたい!!!って思っています」

堀内「あおり解禁!田倉の本領発揮!ライブになると思います(笑い)」

THE SUPER FRUIT「BEST FRUIT BOX」のジャケット

◇ ◇ ◇

東名阪のライブハウスツアーの最後は、6月1日に、ヒューリック東京での単独公演が待っている。メジャーデビュー後の11月3日には、グループ史上最大規模の会場となる、千葉・幕張メッセ国際展示場8ホールで「THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ」の開催が決定。さらなる飛躍を期待したい。

THE SUPER FRUIT(左から)田倉暉久、松本勇輝、鈴木志音

◇小田 惟真(おだ・いしん)2007年(平19)1月10日生まれ、埼玉県出身。趣味はアイドル観賞、お菓子作り。イメージフルーツはアップル。

◇田倉 暉久(たくら・てるひさ)2003年(平15)12月12日生まれ、千葉県出身。趣味はプロレス観戦、ゲーム。イメージフルーツはオレンジ。

◇星野 晴海(ほしの・はるみ)2004年(平16)8月6日生まれ、愛知県出身。趣味は古着屋巡り、読書。イメージフルーツはレモン。

◇堀内 結流(ほりうち・ゆいる)2004年(平16)8月15日生まれ、米国出身。趣味は牛丼屋巡り、アニメ。イメージフルーツはメロン。

◇松本 勇輝(まつもと・ゆうき)2003年(平15)12月10日生まれ、千葉県出身。趣味はファッション。イメージフルーツはピーチ。

◇鈴木 志音(すずき・しおん)2003年(平15)9月21日生まれ、東京都出身の。趣味は写真を撮ること。イメージフルーツはグレープ。

◇阿部 隼大(あべ・しゅんた)2003年(平15)2月9日生まれ、北海道出身。趣味はラーメン店巡り。イメージフルーツはココナツ。

THE SUPER FRUIT(左から)小田惟真、堀内結流、星野晴海、阿部隼大

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  • THE SUPER FRUIT(前列左から)小田惟真、田倉暉久(真ん中)星野晴海(後列左から)阿部隼大、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音
  • THE SUPER FRUIT(前列左から)小田惟真、田倉暉久(真ん中)星野晴海(後列左から)阿部隼大、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音
  • THE SUPER FRUIT「BEST FRUIT BOX」のジャケット
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  • THE SUPER FRUIT(左から)小田惟真、堀内結流、星野晴海、阿部隼大

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