「GENERATIONS」メンディー退社会見 メンバー不満、怒りふつふつ

EXILE TRIBE(一族)の7人組「GENERATIONS」の関口メンディーが、グループを脱退し所属事務所「LDH」を6月25日に退社すると発表してから一夜明けた1日、都内で会見した。今後は世界を目指して活動すると展望を明かした。だが、同席したメンバーは急な離脱に納得できず。怒りや寂しさをぶつけられる異例の会見となった。

会見を行うGENERATIONS

神妙な面持ちで登場したメンディーは深々と一礼してから席に着いた。退社を決めた理由は世界への進出。10歳の時に母親から「日本と世界の架け橋になってほしい」と言われたことを明かし、「その目標を前に今の自分に合格点はあげられなかった。世界のエンタメの中で活躍できるようになりたい。それが産んでくれた両親への恩返し」と説明した。

最初に退社を考えたのは2022年。デビュー10周年を目前とする中、記念イヤーを完走した後に卒業する意向をメンバーやスタッフに伝えた。その後、何度も話し合いがなされ、一度は翻意した。今年に入って再びその思いがこみ上げ、卒業の決意を固めた。

だがメンバー6人を納得させられないままで、半ば“強行突破”した形。中務裕太は「僕はいまだに納得していないし怒っている」と吐露。リーダーの白濱亜嵐は目を腫らしながら「7人組を守れなくて申し訳ない」と謝罪した。その上で「メンディーくんが今後戻って来る選択肢はない」と突き放した。一方、佐野玲於は「もし戻りたいなら、その時は一緒に頭を下げたい」と寄り添う姿勢をみせた。

メンバーたちからイジらるれことで輝いてきた。片寄涼太は「僕たちがイジらなくて良いのか不安」とポツリ。さまざまな本音を受け止めたメンディーは「納得していない人のためにも結果を出していきたい」と覚悟をのぞかせた。

今後は事務所に所属せずフリーで活動するが、現時点で決まっている仕事はない。「今言えるのは“エンターテインメント王に俺はなる”ということ」と、アニメ「ONE PIECE」のルフィのごとく宣言した。「世界でエンタメンディー!」とお決まりのフレーズを絶叫し、最後は笑顔で会見を締めくくった。

ファンへの思いを語った関口メンディー

○…最後に7人でパフォーマンスする場は、6日午後6時半から放送のTBS「CDTVライブ!ライブ!」の特番となる。退社時期が6月25日となった理由についてメンディーは「メンバーそれぞれの区切りとしてまとまったのが、たまたま6月25日だった。深い意味はない」と語った。グループは6人体制で活動を継続。今秋にツアーを予定し、サポートメンバーを募集する。佐野は「新メンバー募集ということではない。僕たちを助けていただきたい」と呼びかけた。

○…グループのメンバーが脱退を“強行突破”するケースは過去にもあった。18年には渋谷すばるが「関ジャニ∞」(現SUPER EIGHT)を脱退し、ジャニーズ事務所(当時)を離れた。メンバーと会見し、大倉忠義は「僕は最初は嫌だったんですけれど…」と本音をこぼした。昨年12月には河合郁人が「A.B.C―Z」を突然脱退。グループ活動はせず、事務所には残るという異例の決断となった。

○…2016年にSMAPの謝罪会見に立ち会った構成作家の鈴木おさむ氏が会場で7人を見守った。スポーツニッポンの取材に「メンディーの気持ちも聞いたり、メンバーの言葉を聞いたり、少しだけアドバイスをさせていただきました。心配で見に来ました」と足を運んだ理由を明かした。かねて番組などを通じて、7人との交流があった。会見の感想を問われると「彼らのチーム感が凄く良かった。本当に不仲じゃないんだなというのが分かる」と話し「6人になってもブレークしてほしいなと思いました」とエールを送った。

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