THE SUPER FRUIT 星野晴海<インタビュー(3)>メンバーカラーの真実「実は…最初はレモンじゃなかったんです」

THE SUPER FRUITの星野晴海

音楽会社「ユニバーサルミュージック」から今夏、メジャーデビューするTHE SUPER FRUIT(スパフル)。トピクルでは、7人の魅力をたっぷり伝えようと、毎月1人を取り上げ4週に渡ってインタビューを配信する。記念すべき初回は「星の数だけ想いをください!」のあいさつでおなじみのレモンカラー担当・星野晴海。その(3)です。

――第2週目は、2021年10月に結成したTHE SUPER FRUITでの活動や、これまでに一番成長したことなどについて聞いていきます。研修生として始めた活動でしたが、スパフルの7人に選ばれた時はどんな気持ちでしたか?

星野「右も左も分からない中、明確に『これになりたい!』という気持ちもなかったので、どうなるんだろうって思っていました。でも、チームコンセプトが7人に寄り添ったものだったので、これまで1回も違和感を持つことなく活動できています」

――チームコンセプトを聞いた時の印象は?

星野「何か当時の、ボーイズグループってKポップの影響もあって、スキル重視で、ダンスゴリゴリっていう感じが多かったんですけど、スパフルは懐かしさもあって、どの世代にも合うなって思いました

――最終審査の日のことを覚えていますか?

星野「覚えてます!2021年の7月24日に恵比寿で、CUBERSさんと、祭nine.が対バンイベントをして、そのオープニングアクトとして研修生が出たんですけど、それが最終審査だったんです。AチームとBチームに分かれて踊って、最後にいまの7人が決まりました」

結成した2021年10月頃の集合写真

――小田さんとは研修生時代、ずっと一緒だったと1回目のインタビューで話してくれましたが、チーム分けも一緒だったのでしょうか?

星野「はい。同じ組でした。『一緒にデビューしたいね』って話していたので、決まった時は『良かったね。これからもずっと一緒だね』って。何か謎の自信があったんです。びっくりはなくて、良かったって思いました」

――7人それぞれ、イメージフルーツの色に合わせたカラーがありますね。

星野「実は…最初はレモンじゃなかったんです」

――衝撃発言です。

星野「なんか、最初はオレンジだったんです。あんまり好きな色じゃなくて『やばい!』って思っていたら、暉くん(田倉)が『フルーツはイチゴとオレンジくらいしか食べられない』って言って、『じゃ。変えよ』って、お互いの色を交換しました」

――2021年10月に結成してから、これまでで変わったこと、また変わらなかったことはありますか?

星野「良い意味でも悪い意味でも、ずっと仲良しこよしだったんです。だけど、今は仲良しこよしなところは変わらないけど、それぞれが表現したいことができているって感じます」

――22年8月に「チグハグ」でデビューしました。

星野「『流行らそう』って、目標が漠然としていたのに、一気に知られることになって戸惑いがありました」

最初に撮影したアーティスト写真

――過去の取材で、2023年に苦悩したことを話してくれましたね。

星野「なんか、『流行らそう』って大枠だけの目標に向かってやっていて、具体的な方法を考えていなかったのに、知られたのでそこから苦しかったなって。次の曲も『チグハグ』と同じように売れなきゃ、1枚目を超えなきゃって。でも毎回それが起きないプレッシャーがあって、どうしたらいいんだろうって、行き詰まっていました。インタビュー中に泣いちゃう子もいました」

――苦しかったですね。

星野「そうですね。『青い果実』(23年12月リリースのアルバム)から、TDC(24年11月に東京ドームシティホールで開催したライブ)の発表をした人見(昭和女子大学人見記念講堂)まで、いろんな壁にぶち当たっていました」

星野が「苦悩した」と明かした2023年、アルバム「青い果実」をリリースした頃のアーティスト写真

――壁は乗り越えられましたか?

星野「TDCに向けて、夏に47都道府県フリー-ライブツアーが始まって、そこから前を向けるようになりました。『絶対満員にする!』ってはるたちが率先して言っていたんです。大人たちが言う前に、はるたちが宣言したので、マネジャーさんが焦っていました」

――「全国47都道府県フリーライブ – Road to TOKYO DOME CITY HALL -」は、酷暑や、会場ごとにステージの大きさが違ったり、欠席するメンバーの代わりを務めるなど、本当に鍛えられたと思いますが。

星野「そうですね。みんなで一丸となって『TDCを埋める!!』って目標が出来て、雰囲気が出来て、気づいたらみんなで同じ方向を向いていました」

――スパフルは学生生活を続けるメンバーも多くいました。愛知の友達や、進学した専門学校の仲間などが、進む道を決めていく中で焦りもあったのでは?

星野「めちゃくちゃ焦りました。地元の子たちが大学に行くのを見て、はるはそれができなかったから、友達が輝いて見えた時期もありました。専門学校で一緒だった子たちがそれぞれ人生設計を立てて、そこに向かっていくのもうらやましかった」

――結成からこれまで、最も成長できたと思うところはどんなところですか?

星野「良い意味で現実的に物事を見られるようになったことです。将来あれをしたい、これをしたいという思いはいまも変わらないけれど、そこに行くための設計図を描けるようになりました。『チグハグ』の時は、それが分かっていなかったけれど、“あの時期”があったから、次のステップに進むためにはどうしたら良いのか分かるようになりました。スパフルとしては『アリーナでライブをする』という目標は変わりません。個人ではコスメとか美容のお仕事、あとはお洋服とか。雑誌とか、ショーでモデルのお仕事もしてみたいです」

星野がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで行ったライブで販売した特別新聞用に描いた”スパニチ”のロゴ。

◇THE SUPER FRUIT(ザ・スーパー・フルーツ)小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音、阿部隼大の7人組。2021年10月1日から12月31日までの、プレ始動期間を経て、2022年8月31日に「チグハグ」でデビュー。楽曲はTikTok流行語大賞を受賞するなど大ヒットした。

◇星野晴海(ほしの・はるみ)2004年(平16)8月6日生まれ、愛知県出身。趣味は美術館巡り、読書。メンバーカラーはレモンカラー。

THE SUPER FRUIT

この記事のフォト(6枚)

  • THE SUPER FRUITの星野晴海
  • 結成した2021年10月頃の集合写真
  • 最初に撮影したアーティスト写真
  • 星野が「苦悩した」と明かした2023年、アルバム「青い果実」をリリースした頃のアーティスト写真
  • 星野がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで行ったライブで販売した特別新聞用に描いた"スパニチ"のロゴ
  • THE SUPER FRUIT

関連記事

お気に入り記事一覧

お気に入りがありません。

プレゼント