THE SUPER FRUIT小田惟真<インタビュー(1)>デビューのきっかけは非公開のはずの動画

ユニバーサルミュージックから9月2日に、シングル「まにまに」でメジャーデビューしたTHE SUPER FRUIT(スパフル)。トピクルでは、7人の魅力をたっぷり伝えようと、毎月1人を取り上げ4週に渡ってインタビューを配信する。8月の鈴木志音に続く、5人目は「以心伝心みんなに元気をお届け!心も体も成長中!アップルカラー18歳小田惟真です!」のあいさつでおなじみの小田惟真です。

アイドルよりも「僕を見て!」と姉たちにアピールしていた幼少期(本人提供)

――第1週目は音楽を好きになったきっかけなどを聞いています。

「僕には姉が2人いるんですけど、いとこも一緒に住んでいて家族全員ジャニオタなんです。だから小さいときからKAT-TUN、Hey! Say! JUMP、WEST.、SixTONES などの音楽が身近にありました」

――STARTO社の英才教育ですね。特に好きだった曲はありましたか。

「KAT-TUNさんの『Real Face』です。子守歌として聴かされていました。でもいつも最初のゆっくりな所で寝ちゃっていました」

「子守歌として聴いていた」というKAT-TUNの「Real Face」のCD(本人提供)

――小田さんはアイドルに対して研究熱心な印象があります。小さい時からアイドルに夢中だったのでしょうか。

「歌やアイドルに夢中になったのは5歳頃でした。僕はお姉ちゃん達のことが大好きで、いまもとっても仲良しなんですけど、お姉ちゃん達が一生懸命テレビを見ているのを見て興味を持ったのが始まりでした。最初は一緒にテレビを見ていたけど、お姉ちゃん達が喜んでいるのを見てライバル心が芽生えて、最後は『僕のことを見て!!!』ってテレビの前に立っていました」

――5歳の時に、憧れた人は覚えていますか?

「Hey! Say! JUMPの有岡大貴くんです。聴き心地が良い歌声が好きだったのと、あとダンスもうまいなと思っていました。山田涼介くんにも引かれたけど、僕はこんな風にはなれないなと思って、センターの人を支える存在の有岡くんのような人になれたらと思いました」

――「アイドルになりたい」という夢はいつ頃生まれたのでしょうか。

「小学生の時から周囲に『僕はアイドルになる』って宣言していました。4年生の時には自分で履歴書を書いて、旧ジャニーズ事務所に送ったこともありました。でも連絡が来なくて…」

――そうだったんですね。

「はい。でもアイドルになりたいということはずっと言い続けていたんです。でも学校の男の子たちにはあんまりよく思われていなくて、『アイドルなんて女の子っぽい』と言われたこともあったので、あんまり言わない方が良いのかなって自分の感情を出すことをやめるようになっていったんです。そこからは口には出さないようにして表向きはサッカーとテニスにシフトチェンジしていました」

――そこからはスポーツに打ち込まれたのでしょうか。

「それが中学校になるとコロナ禍で、サッカーとかもできなくなってしまって。その頃にちょうどスマートフォンを持ち始めたので、TikTokを見るようになって、そこで同世代で人気があった大阪の男の子を知ったんです。DMで『カッコいいですね』って送ったら『イケメンなんだから、あげなよー』って返ってきたんです。恥ずかしかったからプライベート(非公開)でカメラワークや顔のアップをあげてたんですけど、ある時あげた動画が公開されていて、それが大バズりしたんです。大阪の友達から『あげたんだねー』って連絡が来てビックリしました。非公開だと思っていたのに広がってしまったから『ヤバい!』と思いました。でもこのTikTokがきっかけで今の事務所から『アイドルになりませんか?』って連絡が来たんです」

小田が「モテた!」と明かした時期の1枚(本人提供)

――映画のような展開ですね。TikTokを始めてすぐに連絡が来たのでしょうか。

「13歳の4月に始めて、インスタのDMで連絡をいただいたのは10月頃でした。大バズりしたことでフォロワーが5万人ぐらいになってしまったんですけどSNSをしていることは母には内緒にしていたんです。だからずっと黙っていました。でも姉のアカウントのオススメに僕のアカウントが出てきてバレてしまって…。それで母に話したら『えっ!』ってビックリしていました」

デビュー後、初の”スパフル”ポーズを披露したTHE SUPER FRUIT

――ビックリしますよね。

「『ウソかもしれないから電話してごらん』って言われて今の事務所に電話をしたら本物で。母は僕の小さい頃からの夢を知っていたので『惟真がやりたいなら、やってみたら』と背中を押してくれました。実は姉も芸能事務所に入っていたので、『事務所に入りたい』と話したらすごく協力してくれました」

デビューシングル「まにまに」通常版のジャケット

――SNSをきっかけに小田さんの魅力が全国区になりました。小さい頃から目立つ存在だったのでしょうか。

「人見知りだったので、前に前にというタイプではありませんでした。注目を浴びるのも苦手で、二番煎じの方が居心地が良かった。スパフルではグループのセンターにいることが多いんですけど、7人で撮影をしている時に『自由に動いて良いよ』ってカメラマンの方に言われたら、いまでもサーッと端っこに行くことが多いです」

――映画「国宝」でも話題の吉沢亮さんは中学時代に「学年の3分の1に告白された」という逸話がありますが、小田さんもモテましたか?

「うーん。そうですね。モテてはいました(笑い)。僕がサッカーの練習に行っていた時は家に持ってきてくれた子もいました」

星野がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで行ったライブで販売した特別新聞用に描いた”スパニチ”のロゴ

◇THE SUPER FRUIT(ザ・スーパー・フルーツ)小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音、阿部隼大の7人組。2021年10月1日から12月31日までの、プレ始動期間を経て、2022年8月31日に「チグハグ」でデビュー。楽曲はTikTok流行語大賞を受賞するなど大ヒットした。2025年9月2日に、ユニバーサルミュージックからシングル「まにまに」でメジャーデビューした。11月23日には千葉・幕張メッセ国際展示場8ホールで、グループ史上最大規模の単独ライブ「THE SUPER FRUIT WORLD 2025」を開催する。

◇小田惟真(おだ・いしん)2007年(平19)1月10日生まれ、埼玉県出身。趣味はアイドル鑑賞、お菓子作り。特技は変顔、カメラワーク(動画撮影)。メンバーカラーはアップルカラー。

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  • アイドルよりも「僕を見て!」と姉たちにアピールしていた幼少期(本人提供)
  • 「子守歌として聴いていた」というKAT-TUNの「Real Face」のCD(本人提供)
  • 小田が「モテた!」と明かした時期の1枚(本人提供)
  • デビュー後、初の"スパフル"ポーズを披露したTHE SUPER FRUIT
  • デビューシングル「まにまに」通常版のジャケット
  • 星野がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで行ったライブで販売した特別新聞用に描いた"スパニチ"のロゴ

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