THE SUPER FRUIT 田倉暉久 <インタビュー(5)>ステージで「自分が戦う武器だ!」みたいなものは持たないように。その理由は…

昨年11月にTDCで行ったステージで踊る田倉(左から4人目)
ユニバーサルミュージックから9月2日に、シングル「まにまに」でメジャーデビューしたTHE SUPER FRUIT(スパフル)。トピクルでは、7人の魅力をたっぷり伝えようと毎月1人を取り上げ、4週に渡ってインタビューを配信中。9月の小田惟真に続く、6人目は「太陽さんさん!陽(ひ)がさんさん」のあいさつでおなじみの、オレンジカラー・田倉暉久。インタビューその(5)です。
――第3週目は自分自身の魅力についてと、一番近くにいるメンバーについて、その魅力を教えて下さい。まずは田倉さんの魅力について。ライブで見てほしいポイントは?
「これは、僕がずっと言っていることなんですけど、僕は特に秀でたものを持っていないと思っているんです…」
――ダンスはいかがですか?(後輩の)「POCKET PANiC(ポケパニ)」の「流れ星」で振り付けを考えたり、才能を発揮されています。
「これは人よりも出来るみたいなことは、もちろんあるんですけど、それがステージの上で『自分が戦う武器だ!』みたいなものは持ってないというか、持たないようにしているんです。五角形のパラメータがあるとして、5がマックスだとしたら、全部が4か4.5になるようにと考えていて、そうすれば大きい失敗もしないと思うので。すごい輝いて感じではないかもしれないんですけど、なんか安心して見てられるというか…。まぁ、たまに発言とかは危なっかしいんですけど」

メジャーデビュー日に都内で行ったライブの様子(左から)星野、小田、田倉
――歌はいかがですか?ファルセットが伸びやかで透明感がありますし、表情も魅力だなと思うんですけど。
「うん。でも自分よりもすごい人がごまんといるので、歌を武器にしていこうとは思ったことはないです。結果的にそれがグループに必要な声であれば、歌で応え続けるっていう感じです」
――なんだか下を向いて話し始めたような…(笑い)。
「なんか自分のことを考えると、こうなっちゃうんですよ。ここまで来る間にきっと認められたこともあると思うんですけど、もっと自分がこうなりたいっていうのがあるし、身の丈に合わない自信は持たないっていうのは心がけているから。例えば『このダンスの時、一番良かったね』って言われても素直に受け止められないんです。気を使って言ってくれてるんだろうなって思っちゃう。実はめちゃくちゃネガティブなんです」
――理想とする自分の姿はどんなものなのでしょう?
「もし今、迷ったり悩んでいる人たちがいたら、『俺がここまで来られたから大丈夫だよ』って言えるアーティストになりたいです。スパフルになる前は僕自身も日常生活でネガティブ感じていた時期もあり、今の活動を始めてからも良いことばかりではなくて、たくさんの経験が今の『田倉暉久』につながっていると思うんですけど、うまく伝えられないのですがキラキラしていない要素を『アイドルの田倉暉久』が口にしても良いのかなぁって悩むことはあって…。でも、俺自身は人に自分が理想とする自分を評価された経験が多くはないから、そういう人たちに寄り添えるような存在になりたいです」

「流れ星」を歌った「つば男FES」のステージで踊る田倉(左から3人目)
――すごく素敵な考えですね。
「実際、ファンの子が俺のことを見て『頑張れたとか、立ち直れた』と言ってくれたりもしたので、『頑張れよ!!』じゃなくて、寄り添える存在が理想です」
――田倉さんが過去に経験されたことを今まさに経験している人もいると思うので、その人たちに寄り添うために出来ることはたくさんあると思います。
「さっき少し話していたダンスなんですけど、スパフルの『ポップコーンフィーバー』っていう曲で初めて振り付けをして、歌詞とは違うダンスで思いを伝えると言うことを経験させてもらいました。それを後輩に託せたのがポケパニの『流れ星』でした。ひたむきな青春感を伝えたいと振り付けを考えて作ったんですけど、間奏のダンスパートを見た方から(思いが伝わって)泣いてしまったと言われて。僕が思いを込めて考えて作ったものが、自分が想像していた以上に伝わっていたことが、僕の人生にとって大きな財産になったなと思いました。ポケパニのメンバーも『良い振り付け』と言ってくれたので、ダンスの振り付けについてはもっと勉強して、いつかほかのアーティストでも挑戦してみたいです」
――8月2日の「つば男FES」では、シャッフルユニットの企画で、「流れ星」を踊っていましたね。
「休む暇を与えないダンスなので、無茶苦茶大変でした」

「つば男FES」で結成したスペシャルユニットのステージの様子
――ここからは、田倉さんだけが知るスパフルメンバーの魅力について教えてください。
《小田惟真》「惟真はよく愛嬌があるとか。アイドルらしいとか言われることは多いんですけど。推す上での魅力っていう風に言われると“純粋さ”だと思います。最近ちょっと格好良い感じにシフトしようとしているみたいなんですけど、そうなろうとしてるのが分かっちゃうところに、人間らしさを感じます。そういう親しみやすさを持っているのは、メンバーの中で一番だと思います」
《堀内結流》「結流は明るくて、たまにイジられ役になることが多いんですけど、それを笑いに変えられていて、まったく苦にしていないって結構すごいことだなっていうのは、ずっと思っています。言われたことを真に受けちゃうタイプだと、イジりみたいなものってちょっと控えてってなっちゃうことが多いんですけど。彼自身は、それをすっげえおいしいって思ってる感じもなく、かと言ってイヤだと思ってる感じもなく、淡々と受け入れて、求められた役割をこなしてる。それってなかなかできることじゃないなと思ってみています。僕がMCをする時は、いると本当に助かる存在。推す上での魅力は、可愛らしさじゃないですか。ファンの子はよく『犬みたい』って言っていますよね。ナチュラルに可愛らしさを出せる。小動物のような存在です」

今年8月に行った「つば男FES」のステージ
《鈴木志音》「志音はおちゃらけキャラ。自分でも言っているし、周りにもそう言ってもらえてることが多いんですけど、なんかたまに『その考えは、めっちゃ大人だな』って思う時がある。同い年なので、お互いに分かる部分もあって、たまに二人で話す時とかにちゃんと考えがあってやっていることを話してくれたりもするので、自分の意見を持った上で、ステージ上で求められたことをしている。自分のインスタとかSNSでは、クールな部分も出しているので、推していて飽きないんじゃないかなって思います。推し甲斐があるのが志音」

星野がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで行ったライブで販売した特別新聞用に描いた”スパニチ”のロゴ。
◇THE SUPER FRUIT(ザ・スーパー・フルーツ)小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音、阿部隼大の7人組。2021年10月1日から12月31日までの、プレ始動期間を経て、22年8月31日に「チグハグ」でデビュー。楽曲はTikTok流行語大賞を受賞するなど大ヒットした。25年9月2日に、ユニバーサルミュージックからシングル「まにまに」でメジャーデビューした。メンバー全員で出演するドラマ「サムギョプサルですが」(テレビ東京、木曜深夜24・30)が放送中。YouTube「テレ東公式ドラマチャンネル」(https://www.youtube.com/@tvtokyodrama)では全話配信中。11月23日には千葉・幕張メッセ国際展示場8ホールで、グループ史上最大規模の単独ライブ「THE SUPER FRUIT WORLD 2025」を開催する。
◇田倉暉久(たくら・てるひさ)2003年(平15)12月12日生まれ、千葉兼出身。趣味はプロレスやサッカーの観戦、動物観察。BGM制作・動画編集。テレビ神奈川で放送中の情報番組「猫のひたいほどワイド」(月~木曜0・00)に月曜日レギュラーとして生出演中。メンバーカラーはオレンジカラー。
【THE SUPER FRUIT 田倉暉久<インタビュー(6)>】はこちら
【THE SUPER FRUIT 田倉暉久<インタビュー(1)>】はこちら
【THE SUPER FRUIT 田倉暉久<インタビュー(2)>】はこちら
【THE SUPER FRUIT 田倉暉久<インタビュー(3)>】はこちら
【THE SUPER FRUIT 田倉暉久<インタビュー(4)>】はこちら
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